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6月5日市ヶ谷教会にて中央線沿線七教会が参加する「一日教会祭」が開催されました。今年で11回目となります。スオミ教会からは、昨年同様、教会の有志によるコーラスの参加とフィンランドの菓子パン「プッラ」の出店を出しました。外部団体のカンテレ演奏グループ「ピエニタウコ」が今年も友情出演をしてくれました。
コーラスは北欧の讃美歌を三曲歌いました。
最初の讃美歌は、スウェーデンやフィンランドで300年近く歌われてきた初夏の季節の讃美歌で、タイトルはスウェーデン語で「Den blomstertid nu kommer(花咲き誇る季節来たり)」、フィンランド語で「Suvivirsi(初夏の讃美歌)」。フィンランドでは現在でも小中学校の夏休み前の終業式の時に全国で一斉に歌われる讃美歌です。
この歌には逸話があります。毎年終業式で歌われる時、父兄席の特に新入生の親の中で歌いながら泣き出してしまう人がいることです。どうしてかと言うと、かつて自分が子供の頃、毎年この歌を歌っていた。父兄席をちらと見るとお父さんお母さんも一緒に歌っていた。それが突然、自分は親になって父兄席にいる。しかも目の前で自分の子供が同じ歌を歌っている。この時の巡りに感極まってしまうのだそうです。「全てを時宜に適うように造られる神」(聖書の「コヘレトの言葉3章11節」)父なるみ神の導きを思わずにはいられません。
二番目の讃美歌は、スウェーデン人なら誰でも知っている「En vänlig grönskas rika dräkt(優しい緑の豊かな装い)」。これも初夏に歌われる讃美歌です。近年スウェーデンではヴィクトリア王女、マデレーネ王女、フィリップ王子のロイヤル・ウェディングが相次ぎ、新郎新婦が大聖堂の中を聖壇に向かって進む時に会衆が一斉に歌いだしてお祝いの気持ちをあらわした歌として記憶に新しいです。
三番目の歌は、フィンランドのミッション団体SLEYの聖歌集「Siionin kantele(シオンのカンテレ)」に収められている歌「Saman korkean taivaan alle(この青い空に下に)」。かつて飛行機のない時代、船で海を渡った宣教師たちは、離れ行く祖国を懐かしみ新しい赴任地に緊張の思いを馳せた時、この聖歌集を携えて甲板に上がり歌を口ずさみながら慰めと励ましを得たと言われています。この歌は1960年代のものですが、スオミ教会のテーマソングのように歌い継がれています。
フィンランドの菓子パン「プッラ」は今年も大好評で、100個すべて完売でした! 前日にパン焼きご奉仕をして下さった皆様、ご苦労様でした!