手芸クラブの報告(2022年10月26日)

東京も秋が深まり朝晩は寒く感じられるようになりました。10月のスオミ教会の手芸クラブは朝の冷たい空気を陽の光が温めてくれるような雰囲気の中で開催されました。

今回の作品はマクラメのテクニックを使ったクリスマスの飾り物でした。

初めに飾り物のモデルを見て自分の作りたいものを選びます。今回参加された皆さんはクリスマス・リースに興味を持ってそれを作りました。まず、糸の長さを測って結び始めます。マクラメの一つの基本の結び方を用いました。リングの上にマクラメを結んでいくと、マクラメは自然にねじれていきリングをどんどんカバーします。参加者の皆さんは手早く結べるようになったので、リングはあっという間に薄緑のマクラメに覆われました。

次はリースの飾りつけです。鈴や赤リボンやキラキラ星で飾り付けるとリースはクリスマスの装いになりました。可愛いらしいクリスマス・リースが出来上がりです!

参加者の皆さんにとってマクラメのテクニックは初めてだったので今回のクリスマス・リースはとても興味を引き付けました。時間が経つのも忘れて作業に集中したためか、時間はあっという間に過ぎてコーヒータイムになりました。そこでモニターから映し出されるフィンランドの秋の景色を眺めながらヴィヴァルディの「四季」の中から「秋」の演奏を聴き、コーヒーとフィンランドの菓子パン・プッラを味わいました。少し歓談の時を持ってから聖書のお話がありました。

次回の手芸クラブは11月30日の予定です。詳しくは教会のホームページの案内をご覧ください。皆さんのご参加をお待ちしています。

 

手芸クラブの話2022年10月マクラメ

今日はクリスマスの飾り物を作りましたが、クリスマスまではあと2か月なので少し早すぎると思われるかもしれません。しかし、クリスマスの準備の期間アドベント、日本語で待降節は11月27日から始まりますので、そこまではあと4週間位だけです。それでクリスマスの飾り物を少しづつ作り始めても良いと思いました。

今日はマクラメのテクニックを使ってクリスマスの飾り物を作りましたが、もちろんマクラメ以外にもいろんな素材やテクニックを使って作れます。また、特別の季節に飾られるものだけではなく、一般的にいつでも飾られる飾り物もいろいろあります。飾り物は家の壁にかけたり、服に付けたりして雰囲気を作ります。特に誕生日のお祝いのように、にぎやかな飾りつけは子どもたちにとって大事なことです。飾り物は自分だけでなく相手も喜ばせます。美しい飾り物は目を引き付けて力を与えられます。美術でも視覚に訴えることは重要です。また、自然の中で美しいものや景色を見ると、それはずっと目に焼き付いて私たちを力づけてくれます。私は夏のフィンランドで白夜の太陽が沈みそうになる場面や、太陽の光が海や湖の水面にあたってキラキラする美しさが今でも目の前にあります。日本は今はあちらこちらで美しい紅葉の景色を見ることが出来ます。自然の中の美しい花、新緑、紅葉などは私たち人間が造るものではありません。それは、天地を創造された神さまが造られたということがよく分かります。天の神さまは私たちに美しいものをいろいろ与えて下さる神さまです。

ヨーロッパの孔雀蝶

旧約聖書の創世記には神さまが天地を創造したことが書いてあります。天の神さまは天と地と全ての植物、動物、太陽、月など、そして最後に人間を造られました。神さまは造られたもの一つ一つを見て全てについて、「よく出来ている、これでいい」と言われました。このように天の神さまは全てのものを良い相応しいものに創造されました。造られた人間の最初の男の人と女の人もこの良さと相応しさの中で暮らしていました。この良さと相応しさがあることが美しいことなのです。

しかし、この美しさはずっと続きませんでした。どうしてでしょうか。それは最初の男の人と女の人が造り主である神さまの言われたことを守らずに破ってしまったからです。このために神さまが創造をされた時にあった良さと相応しさは壊れてしまいました。それで世界には美しくないものがたくさん現れてしまったのです。犯罪や戦争が起こるようになったのもそのためです。私たちも神さまが言われたことを守ることが出来ません。

しかし、神さまには人間が壊してしまったことを回復する計画がありました。その計画は世界中の全ての人々のためのものでした。どんな計画でしょうか?それは、私たち人間がまたいつか神さまが最初に創造された時と同じように良さと相応しさに満ちた美しい大地に住むことが出来る計画です。それを実現するために神さまと人間の関係を直さなければなりませんでした。それはどのようにして出来たでしょうか?それは、神さまがひとり子のイエス様をこの世に送って実現させました。イエス様は、私たち人間の悪いこと、罪を全部十字架の上まで背負って持って行って下さって、そこで私たちに代わって神さまから罰を受けて死なれました。そして3日後に神さまの力で死から復活させられました。イエス様の十字架と復活のおかけで、私たち人間の悪いこと、罪が全部許されて、神さまと人間の関係は元通りになりました。イエス様のおかけで私たちはこの世では神さまの美しい大地を目指して歩むことが出来ます。そして、この後に来る次の世で、その美しい大地に迎え入れてもらえます。

今、私たちは良さと相応しさに満ちた美しいものを周りに見つけることが出来るでしょうか?私たちが天の神さまの御手の業を見ることが出来るように、神さまが私たちの目と心を開いて下さるようにお祈りしましょう。

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