手芸クラブの報告(2023年3月29日)

今月の手芸クラブは桜が満開の時期の中での開催でした。朝はまだ少し肌寒い感じでしたが昼間は太陽が輝いて暖かい春の陽気でした。

前回に続いて今回もマクラメのコースターを作ります。

初めにコースターのモデルを見て自分の作りたいものを選びます。今回の作品は太目や細目の糸のどちらでも作ることが出来ます。参加者はモデルに合わせて糸を選び必要な糸の長さを測ります。各自マクラメを結ぶ場所を準備して結び始めます。今回も二つの基本の結び方を用いました。初めは巻き結びで一段を結びます。次は平結びでコースターのメインの結びです。参加者の皆さんは結びに集中しつつも、おしゃべりや笑い声も聞こえ楽しい雰囲気の中で作業ができました。完成された方やまだ途中の方もおられましたが、皆さんのコースターはレースのようなきれいな模様が現れていました。コースターのフリンジはお家に帰って仕上げることにしました。

作業を終えてコーヒータイムに入りました。今回は先週のチャーチカフェでも出されたバタープッラも一緒です!皆さん、温かいプッラを美味しく頂きました。今回はフィンランドから海外ミッションのボランティアとして日本に来たロサさんも一緒だったので、歓談は賑やかになりました。終わりにロサさんの「信仰の証」を皆で聞きました。ロサさんはこの日が帰国の日で、夕方ヨシムラ宣教師の家族が成田空港まで見送りに行きました。

次回の手芸クラブは4月26日に予定しています。日程が近づきましたらホームページに案内を載せますので是非ご覧ください。

 

手芸クラブのお話 2023年3月   ロサ・グレネ

皆さまこんにちは。今日の手芸クラブの終わりに聖書に関係している小さなお話をしたく思います。私はまだ日本語が話せないので、パイヴィさんに通訳をお願いしました。私はスオミ教会の礼拝、料理クラブやフィンランド語クラスに参加して、もう何人もの方と知り合いになりました。この教会に通われている方々はみんなとても素敵な方たちで、お会いできてとても嬉しく思います。将来また皆さんとお会い出来たら嬉しいです。今日は初めてお会いする方もいらっしゃるので、少し自己紹介をします。私は24歳でフィンランドからミッションのボランティアとして日本に来ました。私は日本での伝道に関心があり、ミッションの働きを知ることができればと思って来たのですが、もう今日の夕方フィンランドに帰ります。フィンランドのクリスチャンは将来に関係していることについて話す時によく言う言葉があります。それは、「もし神さまの御心であれば」という言葉です。それで私も、天の神さまの御心であれば、またいつか日本に戻ることができると信じます。

今日はマクラメのテクニックを使ってコースターを作りました。マクラメは手芸のテクニックの一つで、いろんな結びを使って装飾的な模様が出来ます。マクラメの作品はフィンランドでは人気がありますが、多くの人たちはマクラメのテクニックはどこから来たのか知りません。マクラメの歴史はとても古いです。何千年も前のバビロンとアッシュリアの遺跡から見つかった石の板にマクラメの結びの絵が描かれていました。マクラメのテクニックの発明者は一人ではなくて、様々な国の人たちが何世代にもわたって、マクラメの模様をいろいろな材料や使い方のために作っていったのです。マクラメの結びは粗い糸を使っても実用的で素敵なものができます。パイヴィさんが私に手芸クラブのお話をお願いした時、私はすぐ話のテーマが分かりました。

3週間前、私は日本に来るとき飛行機に13時間半も乗っていました。とても緊張しました。一人で世界の向こう側に旅行をするのは私にとって初めてだったからです。飛行機の中でいろいろ考えるようになりました。どんなことから始めたらいいのか?日本語が出来ないので、東京での生活は大丈夫だろうか?考えるととても疲れましたが、なかなか寝ることは出来ませんでした。

夜、飛行機が飛んでいる時に乱気流がありました。中国の上空で飛行機はとても揺れるようになりました。私の隣に座っているドイツ人の女性は手を合わせてお祈りをしました。その時、私も勇気を出してカバンの中から聖書を取り出して飛行機の中で読み始めました。その時、開いたページには次のように書いてありました。「恐れるな、私はあなたを贖う。あなたは私のもの。私はあなたの名を呼ぶ。水の中を通るときも、私はあなたと共にいる。大河の中を通っても、あなたは押し流されない。火の中を歩いても、焼かれず 炎はあなたに燃えつかない。私は主、あなたの神、イスラエルの聖なる神、あなたの救い主。」イザヤ書43章1~3節です。

30分後に飛行機の揺れはおさまり、私は浅い眠りに落ちました。その後また乱気流が始まりずっと続きましたが、この時は私はもう落ち着いていました。私は神さまを信頼しているので、もし神さまの御心ならば悪いことは何も起きないと信じることが出来ました。だれでも恐れることはありますが、私たちクリスチャンは神さまが助けて下さることを信じています。親が子どもを助けてくれるように、神さまは私たちをいつも助けてくださいます。

先ほど読んだ聖書の箇所で言われているように、神さまは私たちをまとめて一緒にではなく、一人一人に個人的に語りかけて下さいます。神さまは「 私はあなたの名を呼ぶ」と言われます。神さまは私たち一人一人を名前で呼ばれるのです。親は子どもを呼ぶ時、もちろん名前で読びます。呼ぶ理由がいろいろあります。子どもがご飯を食べに来るようにとか、学校に行くようにとかですが、子どもを呼ぶ最も大事な理由は、親は子どもを愛しているからです。

天の神さまは親と同じように私たち一人一人を愛して名前で呼んで下さいます。どうしてでしょうか?それは、私たち人間が造り主である神さまをもっと知って信じるようになるために、そのために一人一人を名前で呼ばれるのです。それは、私たちが百点満点を取る学生だからではなく、また完璧に仕事をこなす者でもなく、素敵なマクラメの装飾品を作れるからではありません。それは、天の神さまが私たちを愛してくださるからです。

この話を通して皆さんも天の神さまとご自分の関係を考えてみたら良いと思います。神さまは皆さんのことも一人一人名前で呼んで下さいます。皆さんはそのことを信じることができるでしょうか?皆さんは今日手芸クラブに参加したのは偶然でしょうか?それとも神さまの道びきでしょうか?これらの質問を皆さんお一人お一人心の中で考えてみてください。私は皆さんとこれからずっと会うことが出来ないかもしれませんが、フィンランドに帰ったら皆さんのことをお祈りするときに覚えたく思います。

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