お気軽にお問い合わせください。 TEL 03-6233-7109 東京都新宿区早稲田鶴巻町511-4-106
5月11日の料理クラブはとても爽やかな五月晴れの中で開催しました。今回はフィンランドで人気のあるウィルヘルミーナ・クッキーとフィンランドの伝統的なデザートのベリー・スープKiisseliを作りました。
料理クラブはいつもお祈りをしてスタートします。まず、クッキーの生地。材料を測ってからハンドミキサーでマーガリンと砂糖も一緒に泡立てます。それから順番に他の材料を加えて軽く混ぜて生地の出来上がり。柔らかい生地を固めにするために冷蔵庫に入れておきます。次はベリー・スープ。今回はブルーベリーをベースにするので、ブルーベリーをしばらく煮込んでスープ状に。それから片栗粉でとろみをつけてスライスしたイチゴを加えてKiisseli は出来上がり。「美味しそう、早く食べてみたい」との声があちらこちらから聞こえてきました。Kiisseliはひとまず冷やします。Kiisseli を作っている間にクッキーの生地は固くなりました。そこでクッキーの形作りをします。生地を丸めて長い棒にします。各自それぞれ生地の棒を作りますので、あっという間に沢山のクッキー棒が鉄板の上に並びました。それからオーブンに入れて焼きます。クッキーはオーブンの中でとても広がったので、皆さんビックリしましたが、それは生地に粉が足りなかったからではありません。茶色になったクッキーをオーブンから出して、熱いうちに小さめのクッキーの形に切っていくと、「わあー、こんなふうに作るの!」と驚きの声も。
テーブルのセッティングをして出来上がったものを頂く時間になりました。特に、ウィルヘルミーナ・クッキーはコーヒーや紅茶と一緒に味わうのが美味しい頂き方です。皆さんと一緒にフィンランド人が大好きなデザート・クッキーとベリー・スープを頂きながら楽しい歓談のひと時を過ごしました。翌日は母の日だったので「フィンランドの母の日の過ごし方」や、「私たちの造り主である天の神さまは私たちを守り導いて下さる方」という聖書のお話がありました。
今回の料理クラブも無事に終えることができて神さまに感謝です。料理クラブは夏の間お休みになります。秋の再開する日程は教会のホームページでお知らせしますので、是非ご覧ください。天の神さまがこの夏も皆様のご健康を守られますように。それでは、またお会いしましょう!
今日はフィンランドのお祝いのパーティーにも出されるWilhelmiina pikkuleipä とフィンランドの伝統的なデザートKiisseliを作りました。ウィルヘルミーナ・クッキーはフィンランドで人気があるクッキーの一つです。このサクサクした感じのクッキーは材料も特別なものはなく作り方も簡単ですので、家庭でもよく作られます。
Kiisseli はフィンランドの伝統的なデザートの一つです。Kiisseliはベリーのジュースに片栗粉でとろみをつけて作ります。私が子供の頃、お祖母さんは食事の栄養のバランスの為に週に何回もKiiseliを食事のデザートに作りました。今では学校の給食のメニューにもあります。Kiisseli はそのまま食べてもよいし、オートミールやライスのお粥の上にソースみたいにしてかけて食べてもよいです。Kiiseliはベリーで作るのが多いですが、他の果物、例えばプルーン、オレンジ、レモンからでも作られます。でも、やっぱり、フィンランド人は森で採ってきたブルーベリーやリンゴンベリーやクラウドベリー、庭や畑で出来るイチゴ、ラズベリー、赤スグリと黒スグリのようなベリーが大好きなので、ベリーのKiiseliが一番おいしいと思うでしょう。
今日の料理クラブではケーキは作りませんでしたが、今はお店できれいな飾り付けのケーキが沢山並んでいます。明日は母の日だからです。5月第2の日曜日はフィンランドでも世界中の国々でも母の日のお祝いです。
フィンランドでは母の日をどのように過ごすか、それを少しお話したく思います。子どもたちが小学生くらいまでの小さな時は、母の日が近づくと、学校で母の日のカードを作ったり、簡単なブレセントを作りします。私もフィンランドにいた時は、子どもたちが学校で可愛い模様を刺繡したタオルや、絵の具で手の跡を模様につけた買い物袋などをもらいました。母の日の前には子どもたちと父親はお母さんを驚かせようと、いろいろ内緒のことがあるようです。
母の日になると、子どもたちは朝早くお母さんがまだ寝ている時に起きてコーヒーを沸かし、前もって準備したケーキやプレゼントを持って、お母さんのベッドに運び、そこでハッピーバスデーのメロディーでお祝いの歌を歌ってお母さんを起こします。子どもは大きくなって独立すると、母の日に実家に帰ってお母さんにプレゼントやお花を渡したりします。フィンランドでは母の日の花はカーネイションではなく多いのはバラです。もちろん他の種類の花も贈られます。
母の日の頃のフィンランドはまだ暖かい季節ではないので、咲いている自然の花はあまり種類はありません。しかし、必ず咲いている花があります。黄色のたんぽぽです。私は子どもの頃、たんぽぽの花で冠を作って母の頭によくのせました。母の日が終わると、だんだん色んな花が咲き始めます。五月の終わりと六月の初めのフィンランドは自然の中でいろんな種類の花が一斉に咲き始めるので、色が豊かでとてもきれいな季節です。
母の日にお母さんを喜ばせる花はカーネイションやバラなどの花屋さんの花ですが、花屋さんの花も自然の花も私たちの心を慰めて喜ばせてくれます。実は全ての花は、私たち人間と同じように造り主の神さまの手によるものです。聖書にあるように、万物は神さまが造られたものだからです。
イエス様が話された有名なみ言葉があります。「野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。」マタイ6章28-29節です。
お母さんが子どもを大切に育て世話をするのと同じように、私たちの造り主である天の神さまも私たちの世話をします。子どもが成長して独立すると、お母さんは子どもが大丈夫だろうかと心配します。今読みました聖書の箇所は、イエス様が「思い悩むのはやめなさい」と教える一つの例として話されるところです。お母さんはいつまでも子どもと一緒にはいられませんが、天の神さまはずっと一緒にいて下さいます。天の神さまは私たちの父だからです。私たち一人一人のこと、喜びや悲しみや心配事を全てご存じで、それで私たちの世話をします。私たちをどんな時でも守り導いて下さるのです。神さまの守りと導きは私たちがどう感じようが関係なく、いつもあるものです。私たちが神さまの導きを感じる時に導かれるということではありません。私たちが困難な状況にいる時も、私たちが気がつかない仕方で確かに守り導いて下さっているのです。
先ほどお読みした聖書の箇所から明らかなように、毎年春になると花が咲くのは神さまがそのように装って下さるからです。同じように神さまは私たち一人一人のことも覚えて見守って下さり、私たちも花のように咲いて良い実を結ぶことができるように必要なものを毎日与えて下さいます。神様は、困難のない生活を与えるとは約束していません。しかし神さまは私たちにどんなことが起こっても全てをご存じで私たちと共に歩んで下さいます。この世界はいつも変化ばかりですが、神さまの私たち一人一人に対する愛や良い計画は変わりません。神さまは私たちを担い背負い、そして救って下さいます。独り子イエス様をこの世に送って下さったことに、神さまの私たちに対する変わらない愛が示されています。イエス様は私たちの救い主であると信じることが出来れば、神さまは私たちを神の国までも背負って導いて下さいます。
母の日は、お母さんが私たちに尽くしてくれたことや注いでくれた愛を特別な感謝の気持ちで覚える日です。同じように神さまが私たちに示された愛を覚えて、しかも、毎日覚えて感謝の気持ちに満たされて歩んでいきましょう。