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柘榴
<小麦、大麦、ぶどう、いちじく、ざくろが実る土地、オリーブの木と蜜のある土地である。 (申命8:8)
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家々の垣根越しに赤く実った石榴を見かける季節がやって来ました。石榴は正式にはどうやって食べるのかいつも不思議でした。凡夫の私は構わず手で裂いてかぶりつきます。口の中で種とまつわりついた果肉とを上手に分けて食べています。柑橘類が苦手の私でも石榴の程よい酸味だけは美味しく感じます。子供の頃、石榴は人肉の味がすると教わりましたが大人たちはいったい何時、何処で人肉の味を知ったのかと不思議でした。これは仏教に由来する伝説のようです、西洋ではボッティチェッリの「石榴の聖母」でマリアの腕に抱かれた幼子イエスの手に石榴を持たせています、柘榴はその果実が多くの実(種)をもつことから、豊饒、生命の象徴とされています。柘榴は聖書の七産物の一つであるとされています。因みに聖書の7産物とは 冒頭の聖句にあった「小麦小麦、大麦、ぶどう、いちじく、ざくろ、オリーブ、ナツメヤシ」です。