歳時記

繊月・二日月

昼は太陽があなたを撃つことなく、夜は月があなたを撃つことはない。詩編1216

大晦日が新月で元旦が初月、2日は二日月・繊月です、藤原定家も「初月糸ヨリモ繊(ホソ)ク、山ヲ去ルコト纔(ワズカ)ニ五尺」と明月記の中で述べています。実際に繊月を見るのは難しく大抵三日目の三日月を代用しています。理由はとにかく細いのです、タイミングも日没後僅かな時間にしか見る事が出来ません。定家の時代は現代と違って人工の灯りも無く夜空の観察には十分な環境だったのでしょう。

(振り放《さ》けて三日月見れば 一目見し人の眉《まよ》引き思ほゆるかな 大伴家持  万葉集 巻6-0994 雑歌 訳:振り向いて三日月を見ると一目見たあの人の眉のさまが思い出されます。)

「新年明けましておめでとうございます、本年も宜しくお願い致します。」

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