歳時記

尾根幹道路・横山の道

 <讃美歌392番「神のみ声は」

2)小屋に小みちに 市に里に ひとのもだえの こえはきこゆ、 「やみのちからの せまりくるに
  うちやぶるベき つかいなきか」 >

多摩ニュータウンの南側に通称「尾根幹」と呼ばれている幹線道路があります。現在は中央分離帯のグリンベルトを挟んで両側各1車線の側道のような道路ですがこのグリンベルトを4車線道路に造り替える工事が始まりました。多摩ニュータウンは1965年から工事が始まり2006年に完成した大きな団地です、このグリンベルトは関係者以外は立ち入ることの出来ないために多摩の原風景を色濃く残していてちょっとした小公園のようです、教会の帰りには何時も目を楽しませてくていました。しかし道路工事は容赦なく進められています、古くから此処に住んでいた兎や狸らの小動物たちも住み家を追われて更に奥の丘陵地帯に逃げ込んでいるかも知れません。また尾根幹とほぼ並行して横山の道という古道もあります。古代防人たちが隊伍を組み西に向かって進軍したこの道を任務を解かれた防人たちは現地解散で帰りは自力でという過酷な定めに合いました、この横山の道に辿り着いたのは如何ばかりだったでしょうか、王維の詩を思い出します「・・・・古来征戦幾人回 (こらいせいせん いくにんか かえる)」と。

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