スオミ教会家庭料理クラブの報告

4月の料理クラブは桜もそろそろ終わり始めた頃の12日、爽やかな春の陽気の中での開催でした。今回はこのイースターの季節にピッタリのレモン風味のメレンゲ・タルトを作りました。

料理クラブはいつもお祈りをしてスタートします。初めにレモンのキーセリを作ります。レモン以外の材料を計って鍋に入れ、かき混ぜながら沸騰するまで加熱します。レモン汁と擦った皮を加えると黄色がきれいなキーセリの出来上がり。「きれいな色ね!」「美味しそう!」との声が聞こえてきます。出来たキーセリは冷まします。

その次はタルトのケーキを作る番です。材料を測ってからマーガリンと砂糖をハンドミキサーでよく泡立てて、他の材料を順番に加えていきます。生地はあっという間に出来上がり!。生地をケーキ型に伸ばしてオーブンに入れます。ここまでいろんな準備があったので、ここで一休みはよいタイミングでした。

オーブンから美味しそうな香りが広がってきました。、中を見るとケーキもきれいな焼き色がついています。ケーキを取り出して、その上に冷めたキーセリを伸ばします。そして、ケーキを再びオーブンに入れてしばらく焼きます。その間にメレンゲを作ります。卵白と粉砂糖をハンドミキサーで良く泡立てると、きれいな白い泡になります。ケーキをオーブンから出してキーセリの上に柔らかいメレンゲを軽く伸ばして3回目のオーブン焼きです。今度はオーブンの温度は高いので表面が焦げないように注意しながら焼きます。メレンゲはあっという間にきれいな薄茶色になりました。焼き上がったケーキはどれもきれいな焼き色がついて美味しそうでした。

今回は段階がいろいろあって作業の交替もあったので、少し忙しい雰囲気になりましたが、美味しそうなタルトが出来あがりました。どんな味か楽しみです。しかし味わう前にタルトを少し冷まさなければなりません。冷ましている間のテーブルのセッティングをします。冷ましたタルトをカットしてコーヒー・紅茶と一緒に味わいます。「美味しい!」の声があちこちから聞こえてきました。皆さんと一緒にレモン風味のメレンゲ・タルトを頂きながら楽しい歓談のひと時を過ごしました。その時に春の美しい自然や天地創造の神さまの働きについてお話がありました。

今回の料理クラブも無事に終えることができて天の神さまに感謝です。次回の料理クラブは5月
10日に予定しています。詳しい案内は教会のホームページをご覧ください。皆さんのご参加をお待ちしています。

 

2025年4月12日料理クラブ話

レモン・タルトやレモン・ケーキはフィンランドではイースターの季節にコーヒーと一緒に味わう人気があるお菓子です。今日皆さんと一緒に作ったレモン風味のメレンゲ・タルトはその一つです。このタルトの特徴はレモンのキーセリとトッピングのメレンゲです。メレンゲはレモンの酸味を和らげタルトを爽やかな味にします。キーセリの色はきれいなイースターの黄色なので、この季節にピッタリのお菓子です。

ところで、酸味があるレモンの使い方は非常にに多様です。面白くてレモンは料理にもお菓子にもよく合います。例えば魚や鶏肉料理、サラダのドレッシング、デザートやお菓子によく使われます。レモンは食材本来の風味を引き立てたり、脂肪がある料理の味を和らげたりするので、料理にもよく使われます。レモンは酸っぱいので、そのまま食べる人はあまりいないと思いますが、果肉や汁や皮を使います。皮の下にある白い部分は苦いので料理やお菓子に入らないようにします。

レモンの木は熱帯と亜熱帯の国々例えばイタリア、スペイン、ギリシャで育てられます。フィンランドで売られるレモンは主にスペインから輸入した物です。日本で生産されるレモンの種類と異なりますが、味はあまり変わりません。レモンの木はきれいな白い花が咲きます。花は桜と違って長く一、二カ月くらい咲いています。とても良い香りがします。

白い花が咲くレモンの木は美しくて長く楽しめます。しかし今東京で咲き終わっている桜は違います。毎年美しい花びらがあっという間に散ってしまいます。皆さんは今年の桜を見ることが出来ましたか?私は今週の月曜日に公園に行って桜を見ることが出来ました。その公園の桜はまだきれいに咲いていたので、楽しい一時を過ごせました。公園では桜がまだ咲いているのにもみじなどの木の新緑もとても美しかったです。桜や新緑の美しさは、心を動かされます。人間はこのような美しい自然の植物を作ることは出来ません。現在人間は何でもできると思う人が多いと思います。科学と技術はどんどん発展し、新しい発見がどんどん行われていますが、出来ないことも無数になると思います。春の美しい景色を見るとそのことを考えさせられます。このような美しい自然のものはどのようにしてこのようにきれいに出来るようになったかと考えると、本当に人間よりもっと能力やデザイン力を持っている創造主がおられるとしか考えられません。

聖書聖書は美しい自然の全ての物は天と地と人間を創造された天の神さまの御手の業を通して造られたと明らかにしています。人間は植物を植えたり手入れをしたりしますが、光や気象条件は天の神さまが与えてくださるし、植物の葉っぱや花などの形も天の神さまの御手の業です。旧約聖書の創世記には天の神さまの創造について詳しく書いてあります。神さまには創造の計画があり、この世界の一つ一つを順番に創造されました。一番初めに天と地を創造されてその後で光、闇、太陽、植物、動物、人間を創造されました。神さまは創造された全てのものをご覧になり「それはとても良い」とおっしゃったのです。神さまが創造した全てのものは良いものでした。現在の私たちも自然やこの世界で神さまの創造の働きがあるとわかると神さまに、感謝の気持ちが生まれます。

天の神さまの働きは天地創造で終わりませんでした。神さまの働きはその後もずっと続いていることを旧約聖書と新約聖書が教えています。それを読むと、私たちは神さまのことをもっと知ることが出来ます。聖書には神さまの意思もはっきり書かれています。それは私たち人間が神さまと共に生きられることです。しかし私たちはどうでしょうか。神さまのことをどのように思っているでしょうか。神さまのことを忘れたり、離れたり、意思に背くことがよくあると思います。神さまが教えて下さる通りにすることも出来ません。それなのに神さまは私たちが神さまの元に来るようにと望んでおられます。その為に神さまはある計画をたてられました。それは、私たち人間が神さまと共にずっといられるようにするというご計画でした。

私たち人間は神さまの教えた通りに生きられないので、私たちを許すことで共にいられる道を開いてくださいました。その為に、神さまは自分の一人子イエス様をこの世に送られてイエス様は私たちが神さまから許されるように十字架にかけられて死なれました。しかし神さまの計画はそれで終わりませんでした。神さまはイエス様を3日後に蘇らせたのです。これが、神さまが実現して下さった救いの計画です。来週の日曜日に教会ではイースターのお祝いを行います。その時、イエス様の死からの復活を覚えてお祝いします。

私たちは天の神さまの御手の業を自然の美しさを通して見ることが出来、感謝します。神さまの働きはイエス様の十字架や復活を通して私たちにも向けられています。それは自然の美しさと同じように不思議なことです。しかし聖書を読んだり聞いたりすることで理解できます。神さまの働きを心で受け取ることが出来ると信仰が生まれて神さまに感謝の気持ちをもって生活することができます。

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